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中小企業の働き方改革

中小企業の働き方改革(1)


働き方改革」についての意見です。日本全体で働き方を変えるということは、大袈裟に表現すれば、世の中の仕組みを今までと違うものにすることです。世の中が変わるわけですから「働き方改革という方向には大賛成です。

ただし今のところ、「働き方改革」という言葉が独り歩きしているように感じます。多くの企業が取り組む働き方の改革では、残業を減らすといった時短勤務が具体的な取り組み策になっているようです。大企業は内部留保が大きいために、残業時間が減って生産性が下がっても、余裕で時間短縮を実施できているのでしょうが、中小企業としては、なかなかそうはいきません。そもそも単純に残業時間を減らすといった取り組みでは、本質的な働き方改革にはならないことは明白です。中小企業の経営者は、そうしたことを理解していながらも、効果的で効率的な働き方改革に取り組もうとしない(あるいはできない)ようです。なので、中小企業にとっての働き方改革で取り組むべき本質論を提案したいと考えました。

社員の働き方を改革するために取り組むべきことは3つあります。
まず働き方改革を実行するうえでの最初の取り組みは、「経営者の意識改革」です。当然のことですが、経営者に考え方を変えてもらわなければ経営の改革はできません。次は「働き方を変えるための組織運営」を実行することです。多くの管理者はこれまで自己流の組織運営をしてきましたが、今後は組織運営の基本原則に沿って、資源の効果的活用に取り組む必要があります。3番目は「社員が長く働ける仕組み」を構築することです。意義ある仕事で面白い仕事であっても、社員にとって居心地が悪く長く働けない会社では事業は長続きしません。以上の3つの取り組みをすることで、本当の意味の働き方の改革が実現すると考えています。 

 

(次回は「経営者の意識改革」について具体的な提案をします)