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中小企業の働き方改革

中小企業の働き方改革(3)

 

社員の働き方改革をするための取り組みその2は、組織運営を基本通りに実行することです。従来から続く個々の管理者による自己流の組織運営はやめ、全ての管理者が組織運営の基本を実行します。そのためには、①管理者の育成と②組織運営の仕組みが必要となります。
働き方改革のねらいとしては、従来よりも効果的効率的な仕事の仕方で生産性を上げることが期待されます。しかし、効果的効率的な生産性向上という視点から言えば、残念ながら組織運営に必要な資源(特に人的資源)が十分に活かされていないのが実情です。

組織を運営する管理者が、名ばかり管理職では組織は効果的に機能しません。働き方改革で時間短縮に取り組みながら生産性を高めるには、業務改善と部下活用が大きな柱となるのですが、名ばかり管理者はこの2つの取り組みをどうして良いものか分からずに悩んでいます。
従来はプレーヤとして優れた活動をしてきても、プレイングマネジャーやマネジャーとして、何をどうするのかという組織運営の知識と経験が足りないことが、ネックとなっています。実に多くの管理者が、自己流のやり方で組織を運営していることを経営者もずっと気づいているはずです。
ですから、管理者が組織を運営するための学習が必要です。組織運営の基本をしっかりと身につけ、前述の働き方改革の取り組みを実行してもらいます。
ということで働き方改革その2に必要なものは育成投資(管理者の教育)です。組織運営の基本に沿って活動し、効果的効率的に組織運営をするための人材養成の投資が必要です。
管理者を対象とした組織運営の基本を身につける教育と全社員を対象とした全体知識の底上げならびに知識と行動の平準化に向けた教育を継続する仕組みを作ります。