知らなきゃ損する OJTのツボ

管理者がOJTをするうえで役に立つ情報を発信します。

部下を動かすフィードバック術2

 前回は、部下の「やる気・自発的行動」を促すためには、「成功体験」を上司が自覚させること、と記しました。 では、上司はどう働きかけたらよいのでしょう?

 

 誉めまくる ? おだてる? いっぱいおごる?

f:id:wellcon:20160208182033j:plain

 そんなこと、実は大切ではないのです。上司がやるべきは、とってもシンプル。

 フィードバックで、部下の“行動の事実” を“承認”すればいいのです。

 

  •  “行動の事実“というのは、相手のとった言動(こちらの想像や思い込みでなく、あくまでも相手のリアルな言動)です。
  • “承認”とは、相手にOKや大丈夫を伝えることです。

 

 ごく簡単に言うと、上司が「この行動はOK!」と承認すれば、「よし、あの成功体験をもう一度!」と動いてくれるようになるわけです。

 
 承認といって皆さんが思い浮かべるのは、SNSの「イイネ」ではないでしょうか。あれって、もらえるとなんだか嬉しいですよね。逆に、いつもしてくれる人がしてくれないと、寂しかったり不安になったり。いい年をしたおじさんといえども、ちょっと気分を左右されてしまうものです(笑)。
 
 “行動の事実”と“承認”についてもう少し具体的な話は、また次回に。
 
 
(c)2016 We'LL ウイル・コンサルティング&kotonoha

 
maikan.hatenablog.com

部下を動かすフィードバック術1

 子供を育てる、部下を育てる、自分を育てる・・・人を育てるうえで大事なことがあります。それは「動機づけ」。「やる気・自発的行動を促すこと」です。言葉で表現すると簡単ですが、相手を「やりたい、やってみたい」とその気にさせることは実に難しいものです。

 昔、子育てセミナーに参加したことがありました。このとき聴いた子育ての極意は「何かをやりたくなるまで、ひたすら待つこと。そして、やり始めたらとことん応援すること」でした。

 ですが、ビジネスの現場では「君がやる気になるまで、僕はいつまででも待ってるよー」と長い目で部下を見守っているわけにはいきません!

  では、どうすればイイのか・・・ 

 人間は、嬉しい、楽しい、気持ち良いといった体験をすると脳内からドーパミンがたくさん出ます。例えば仕事がうまく行ったとき。「お客さんにも喜ばれた!」「上司が誉めてくれた!」こんなときは、あなたの心だけでなく、脳も「よしっ、やったぁー」という快感を味わっているのです。

f:id:wellcon:20160208181027j:plain

 そして脳はこの状態をバッチリ記憶し、「こんなここち良いことならまた再現しよう!」と働いてくれるのです。

  (つい昔の成功体験を自慢げに話したくなるのは、脳がこの成功体験を再現しようという信号を出しているということなんですね!)

 つまり「やる気・自発的行動」を促すためには、成功体験を作らせること、または成功体験を自覚させればOK。

 

 では、どうしたら上司は、部下に成功体験を提供できるでしょう? つづきは次回・・・。

 

 

(c)2016 We'LL ウイル・コンサルティング&kotonoha 

 

maikan.hatenablog.com